研究概要 |
日本(関東地区),中国(大連市),韓国(清洲市)の生徒に対し,情報教育に関する知識・理解及び情意面の比較研究を行った。この時普通高校についても調査した。 調査の結果,情報教育の目標(情報リテラシー)を達成するための重要な要素である「情報の科学的理解」に関し,我が国の工業高校生は普通高校生より理解度が高いものの,韓国の高校生は普通高校・工業高校を問わず,我が国より高い理解度と意欲がみられ,我が国の情報教育に関するカリキュラム改正の必要性があることが示唆された。 なお,本研究の評価項目の検討は,ブルーム(Bloom,B.S)等による「認知・精神運動・情意」領域を精査した教育評価理論(taxonomy of educational objectives)と,ペレグリーノ評価理論の『学習者の診断・教授方法の改善・学習プログラム自体の評価』の3目標と『認知(Cognition)・観察(Observation)・解釈(Interpretation)』の3つの理論的枠組みも踏まえており,調査の客観性を見ながら研究を進めた。
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