研究課題/領域番号 |
19530842
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
白井 靖敏 名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (20267925)
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研究分担者 |
下村 勉 三重大学, 教育学部, 教授 (80150217)
鷲尾 敦 高田短期大学, オフィス情報学科, 教授 (30259379)
山口 厚子 名古屋女子大学, 家政学部, 講師 (10351008)
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キーワード | 教育学 / 教科教育学 / カリキュラム開発 / 学習支援 / 教員研修 |
研究概要 |
1目的 本研究は、教員のスキルとして「教えるスキル」に加え、学習者参加型の授業には必須となる「学習支援スキル」が身につけられる教員研修・養成カリキュラムを期間内に開発することを目的としている。そして、教員研修・養成カリキュラムの実施により、従来型の「教える」ことから「学習を支援する」ことへの教育観の転換に寄与することである。 2方法 (1)これまでの研究成果を教員研修・養成の視点で整理・検討 すでに、平成15年度、16年度の2年間にわたる研究の結果、収集データや成果が蓄積されているので、研究分担者で、教員研修・養成カリキュラム作成の視点で整理し検討したのち、研究者会議を開き協議した。また、これまでの研究に加わった現職の教員の協力をも得ることができた。 (2)教員の学習支援能力の現状分析と教員研修・養成カリキュラムの検討 実態把握:「総合的な学習の時間」を含む教科学習全般のなかで教員が行っている学習者参加型の授業や教員が持っている学習支援能力についてアンケート調査を実施して現状分析をした。 (3)能力開発手法の検討 学習支援のための能力(問題設定能力、問題解決力、学び方・ものの考え方、主体的な態度、創造的な態度、協同・協働する態度など)の育成手法を、実際の教員研修の中で検討した。 3結果 アンケート調査結果、たとえば、自ら課題を見付、問題を解決する力を育てるには、「コミュニケーション」「褒める、受け入れる」など、児童・生徒との肯定的なコミュニケーションが重要であるなどの示唆が得られた。すべての調査項目に関する結果の考察は、冊子「平成19年度科学研究費補助金(基盤研究(C))中間報告」(130p)にまとめた。 また、本研究のテーマを遂行するにあたり、文部科学省が三重県教育委員会と連携して開催している講座『平成19年度「総合的な学習の時間」コーディネーター養成講座』(平成19年8月28日(火)と平成19年10月4日(木)の2回)と協働して研究した。教員研修の結果、たとえば、コーディネーターとして身につける必要のある資質については、「状況把握力・分析力・洞察力」「情報収集・発信力」「調整力」「リーダーシップ」「知識・技能」「企画力」「意欲・好奇心など」に分類できた。この他の結果・考察も上述の「中間報告」にまとめた。
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