研究分担者 |
米村 佳樹 四国大学, 生活科学部, 教授 (90122580)
鈴木 敏昭 四国大学, 生活科学部, 教授 (70179232)
茂木 俊伸 鳴門教育大学, 学校教育学部, 准教授 (20392540)
秋田 美代 鳴門教育大学, 学校教育学部, 准教授 (80359918)
富田 喜代子 四国大学, 生活科学部, 講師 (70441582)
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研究概要 |
全体の研究として,まず,岡本夏木の《2次的ことば》並びにことばの発達についての共通理解を図った上で,幼稚園部会と小学校部会に分かれて研究を進めていった。 幼稚園部会の研究では,4・5歳児を対象に,絵本の読み聞かせを行うことによって,絵本の中にある 《2次的ことば》をどのように習得していくか,その実態を把握するための基礎的研究として,(1)調査の趣旨に則った絵本の選定と,(2)各絵本の中の《2次的ことば》の調査を行う予定であった。(1)は予定通り行ったが,(2)については,《2次的ことば》の認定が難しいので,幼児にとって《わかりにくいことば》を想定する作業に切り換えた。その上に立って,2幼稚園と1保育所の4歳児、5歳児を対象として,A.絵本をそのまま読み聞かせるクラスと,B.わかりにくいことばに着語(わかりやすいことばへの置き換え)をつけた読み聞かせを行って,すべて読み聞かせの様子や児童の反応をビデオに録画した。着語を付けるか否かで,ことばの習得の違いが出るか否かを調査しようとしたのだが,調査をする段階で,着語を付ける読み聞かせの是非が問題となり,その点の検討が2年次目の課題として残った。 小学校部会は,小学校の国語科・算数科・社会科・理科の教科書を取り上げて,当初は《2次的ことば》を抽出する作業を行っていたが,その認定の難しさから方向転換を図り,担当教師が1年〜6年それぞれの教科書の中で児童がつまずくと考えることばを調査した。国語か・算数科・社会科・理科それぞれの学年の《つまずきことば》を3つのレベルに分類する作業を行って,各教科の教科書における各学年の《つまずきことば》のグレイド表を作成した。 年度末に岡本夏木氏を講師に迎えて検討会を持った結果,2年次以降の課題が明らかになった。
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