第2年次は、幼稚園部会、小学校部会それぞれに次のような研究を行った。 [幼稚園部会] (1) 幼稚園の協力者の意見により、年度当初の計画を変更して、幼稚園・保育所の研究協力者の意見も取り入れて、4歳・5歳児の「読み聞かせ」に適する絵本50冊を選定した。 (2) それらの絵本の中の《2次的ことば》を抽出して分類整理し、データベース化する。 (3) 研究協力者の協力を得て、A=ほぼ全員が理解できない、B=ほぼ半分くらいの幼児が理解できない、C=ほとんどの幼児が理解できる、の3段階を設定して、抽出した《2次的ことば》一語一語を分類整理した。 (4) 《1歳児》を対象にして、ことばを獲得するための試みを行い、その検討会を持った。 [小学校部会] (1) 小学校研究協力者の協力を得て、小学校の国語科・算数科・社会科・理科の教科書の中の《2次的ことば》を抽出してデータベース化し、各教科一覧表を作成した。 (2) 国語科・算数科・社会科・理科の教科書の《2次的ことば》の中で、学年ごとにどのようなことばにつまずいているのか、その実態と原因を検討した。 (3) 国語科の場合には、いくつかの教科書単元を取り上げて、その単元内のつまずくことばを抽出して、そのつまずきの原因を明らかにするとともに、つまずきを克服する指導法の実験授業を行い、それの検討会を持った。
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