研究概要 |
1.具体的成果 1)コミュニケーションに関するコンサルテーションの過程の中の、アセスメントの手順と必要な書式を作成した。 2)コミュニケーションに関するコンサルテーションの過程の中の、指導方針・目標を設定する手順を作成した。 3)複数の特別支援学校において、コンサルーションを実施し、上記のアセスメント書式を用いて、コンサルテーションの手順および書式を試行した。今後、ケース研究としてまとめる予定である。 2.その意義・重要性等 特別支援学校が地域のセンター的機能を果たすことが制度化された今日、地域の小中学校などへの支援の手立てとしてコンサルーションが注目されている(加藤・大石,200)。このように需要が高まる中、コンサルテーションの体系的な解説書は、加藤・大石(2004)やSheridan, & Kratochwill(1996)などである。特に、Sheridan et al.(1996)は具体的なコンサルタントの言葉かけまで記載されていて実用的である。しかし、これらの解説書は困った行動などの問題解決が中心となっており、その他のニーズに対応するために多様なコンサルテーションモデルが今後開発され必要がある。本研究はコミュニケーションに特化した新たなコンサルテーションモデルを開発することとした。その際、コミュニケーション行動のコンサルテーションには、アセスメントおよび指導方法に関して専門的な知識が必要であることから、このような知識も含めた手引き書を新たに作成することとした。コミュニケーション行動のコンサルテーションの手引き書を作成することで、この分野の研究や実践が促進されることが期待される。
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