• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

聴覚障害児に対する日本語発達評価法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530862
研究機関東京学芸大学

研究代表者

澤 隆史  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (80272623)

キーワード聴覚障害児 / 文 / 語彙 / 形態素 / 発達 / 日本語
研究概要

本研究は、作文や日記などの聴覚障害児が産出した文の分析を通じて、文法や語彙の習得における発達的特徴を明らかにし、その知見に基づいて聴覚障害児の日本語発達評価法を開発することを目的としている。本年度は、聴覚障害児の書いた文章データの収集及び電子データ化を行うとともに、形態素解析ソフトウェアを用いて動詞を中心とした使用語彙の特徴について分析した。収集した文章データ数は約900編であり、すべての電子データ化を完了した上で、(1)聴覚障害一事例が書いた約300編の文章データを対象に動詞使用を縦断的に検討し、児童期における動詞産出の発達的特徴について明らかにした。(2)また、聾学校に在籍する小学部1年生から専攻科2年生までの文章約200編を対象に、動詞および助詞使用の発達的変化や誤りの特徴等を横断的に分析した。(3)さらに、従来から聾学校で使用されている語彙表を集約し、聾学校に在籍する聴覚障害幼児31名を対象に、動詞・形容詞・副詞約500語を用いてチェックリスト法による語彙習得に関する実態調査を行い、幼児期の手話や音声による語彙習得について、その発達的傾向を明らかにした。
(1)については、その研究成果を日本特殊教育学会45回大会および論文として公表した。(2)および(3)については、次年度の学会にて発表を行うとともに、論文として公表する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 聴覚障害児の文章における動詞使用の発達的変化-一事例に関する縦断的検討から-.2008

    • 著者名/発表者名
      澤隆史・相澤宏充
    • 雑誌名

      東京学芸大学紀要総合教育科学系 59

      ページ: 279-286

  • [学会発表] 聴覚障害児の動詞の使用における発達的変化-一事例の日記についての縦断的分析を通じて-.2007

    • 著者名/発表者名
      澤隆史・尾崎有子・林朋子・相澤宏充
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第45回大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2007-09-22

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi