研究課題
本研究は、教育実践に役立つ研究成果として、学校不適応児(不登校、発達障害等)の教育相談事例データベースの作成と、それをインターネット上で有効利用するためのシステム開発、及び、学校内での有効な支援システムのモデルを示すことを目的としている。初年度の本年度は、以下の2つについて主に取り組んだ。1.学校不適応児への支援事例データベースの作成・開発(1)教育相談事例の整理・分析と成果公表東京学芸大学教育実践研究支援センターで行っている教育相談事業である、「発達障害電話相談」の実績を整理・分析した。その結果は、特殊教育学会第45回大会においてポスター発表(2題)した。また、同学会においてシンポジウムを企画し、地域や障害特性に応じた支援の在り方や、大学が果たす役割について確認し、実践現場で使いやすいデータベースの構築に向けた議論を行った。(2)就学前の発達障害児の保育・教育関係者に対する、Q&A形式の発達障害幼児への対応マニュアル「インクルージョン保育・幼児教育ミニハンドブック〜障害のある子どもと健康な子どもの最適な交流と共同活動体験Q&A〜」を作成し、1000部を印刷し、関係諸機関への配布を行った。2.インターネット・プログラムの作成・開発本年度は、1の事例データベースの電子化の作業を行うとともに、ホームページによる情報配信のためのコンテンツ作りを行ったが、成果として公表できる段階には至らなかった。
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