(1)開発した評価システムによるフォローアップ調査の実施 本学大学院の特別支援教育コーディネーターコースを修了し、全国の小学校及び特別支援学校に特別支援教育コーディネーター等として復帰したフォローアップ対象者11名に対して、本評価システムによるフォローアップ調査を実施した。方法は、本人及び管理職への質問紙調査と、勤務校への訪問調査(授業見学とインタビューなど)であった。特に、特別支援教育コーディネーターとして活躍している者については、コーディネーターの実施状況を把握するための質問紙も行った。 (2)フォローアップ調査の結果の分析 11名毎の個別分析と全体的な分析を行った。その結果、大学院修士課程での学習のどのような内容(授業など)が職場に生かされているか、どのような内容(授業など)がさらに充実していれば良かったか、などについて、明らかにすることができた。これらを通して、本学大学院のカリキュラム等の有効性と課題を検討することに繋がった。なお、ユーディネーターに指名された活躍している者はおよそ半数であった。 (3)フォローアップ調査の結果のとりまとめと今後 本年度の成果をまとめて冊子にした。冊子は、個別事例の結果と共に、本年度のフォローアップ調査の全体的な分析について、その成果と諜題をまとめることができた。最終年度では、次年度の修了生10名ほどをフォローアップして、本年度と同様の分析を行うと共に、3カ年の研究の総合的なまとめを行う予定である。
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