(1)開発した評価システムによるフォローアップ調査の実施 本学大学院の特別支援教育コーディネーターコースを修了し、全国の小学校及び特別支援学校に特別支援教育コーディネーター等として復帰したフォローアップ対象者10名に対して、本評価システムによるフォローアップ調査を実施した。方法は、本人及び管理職への質問紙調査と、勤務校への訪問調査(授業見学とインタビューなど)であった。特に、特別支援教育コーディネーターとして活躍している者については、コーディネーターの実施状況を把握するための質問紙も行った。 (2)フォローアップ調査の結果の分析 本年度は、10名毎の個別分析と全体的な分析を行った。その結果、大学院修士課程での学習のどのような内容(授業など)が職場に生かされているか、どのような内容(授業など)がさらに充実していれば良かったか、などについて、明らかにすることができた。これらを通して、本学大学院のカリキュラム等の有効性と課題を検討することに繋がった。なお、コーディネーターに指名された活躍している者はおよそ半数であった。 (3)2年間のフォローアップ調査の結果のとりまとめと報告書の作成 3年間の成果をまとめて冊子にした。冊子は、評価システムの開発、昨年度及び本年度のフォローアップ調査の結果、全体的な分析について、まとめることができた。また、1年次に実施した、韓国、米国、英国における実地調査の報告も掲載した。
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