研究概要 |
徳島県の地域性を活かした特別支援教育コーディネーター(以下,コーディネーター)養成研修事業を確立し,大学と行政,学校の連携支援体制を構築するために次の研究計画に基づき実施した。 1) コーディネーター養成研修計画を適切にする。 (1) 平成20年度に実施したコーディネーター養成研修に関するアンケート等について,日本特殊教育学会でポスター発表した。連名発表者:研究代表者八幡ゆかり,研究分担者井上とも子,研究協力者喜馬久典県立総合教育センター指導主事。また,大学研究紀要に八幡がまとめて投稿した。 (2) 平成21年度県立総合教育センターの研修に参加したコーディネーターを対象にアンケートを実施した。その結果について,平成22年度に学会で発表する予定である。 2) 特別支援学校のセンター的機能を確立する。 (1) 平成20年度の附属特別支援学校(以下,附属学校)の研修プログラムについて日本特殊教育学会でポスター発表した。連名発表者:研究分担者井上とも子,研究協力者登逸子附属学校教諭 (2) 平成21年度の附属学校の研修プログラムについて,大学教員と共同して小学校教員を対象に個別の指導計画の作成と活用に向けた研修プログラムを実施した。 (3) 東部地域に位置する県立阿南養護学校の校外研修プログラム作成に大学教員が共同して取り組んだ。その結果をSNE学会で発表した。連名発表者:研究代表者八幡ゆかり,研究協力者大久保秀昭阿南養護学校教諭。 (4) 県立阿南養護学校の校外研修プログラムに附属学校の個別の指導計画研修プログラムを追加して共同実施した。 3) 特別支援教育推進に向けた関係機関との連携支援体制を確立する。 (1) 市町村教育委員会担当者を対象に「地域特別支援連携協議会」の役割について講習会を行い,アンケートを実施した。その結果について地域格差の問題を県教育委員会と継続的に検討することにした。 (2) 鳴門教育大学特別支援教育専攻が平成19年度に立ち上げた「徳島特別支援教育事例検討会」において第2回の事例検討会を開催した。発起人の教育,医学関係者が助言者となり,通常学校や特別支援学校の会員の実践課題についてアドバイスを行った。 (3) 発達障害児への教育・医学・福祉の立場からの支援のあり方について,県障害福祉課等との共催でシンポジュウムを開催した。
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