研究課題/領域番号 |
19530876
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
肥後 祥治 熊本大学, 教育学部, 准教授 (90251008)
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研究分担者 |
干川 隆 熊本大学, 教育学部, 教授 (90221564)
衛藤 裕司 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (00284779)
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キーワード | 就学前療育プログラム / システム構築 / CBR |
研究概要 |
平成20年度は、平成19年度に実施した1歳半から3歳を対象にしたプログラムを修正したものを実施し、その効果について実証的検討を行った。平成20年度のプログラムは、保護者・子どもプログラムの実施回数を2回増やしたこと、ボランテイア養成プログラムを精緻化し、実施の効果査定を実施したことが大きな変更点としてあげることができる。実施回数の増加分は、母親プログラムにおいては、母親が自ら内容を決定する内容を入れることで、自己決定やエンパワーメントを経験することを導入した。この回数増加は、子どもの行動の安定にも多く貢献した。また、ボランティア養成プログラムは、母親プログラムと一線を画す内容を導入し、昨年度の修正要請を大幅に取り入れ改変した。実際は2日間の日程で集中して行えるものとしたため、たの場所の運用可能性も示すことができた。いずれのプログラムも質問紙、VTR分析などをおこない実証的なデータを収集することで質的、量的両側面から分析が可能となった。分析の結果、保護者やボランテイア養成プログラム参加者から高い評価を得ることができ、子どもプログラム参加者も各人行動面における有意な変化を遂げたことが観察された。 また、平成19年の研究概要と研究成果の要旨は、第46回日本特殊教育学会においてポスター発表行った。また、第17回日本LD学会においては、「社会資源の少ない地域における特別支援教育推進の課題と展望(自主シンポジューム23)で、話題提供者として、本研究プロジェクトの概要と特別支援教育における意義について発表を行った。
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