研究課題/領域番号 |
19530876
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
肥後 祥治 熊本大学, 教育学部, 准教授 (90251008)
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研究分担者 |
干川 隆 熊本大学, 教育学部, 教授 (90221564)
衛藤 裕司 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (00284779)
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キーワード | 就学前療育プログラム / システム構築 / CBR |
研究概要 |
本年度は、本研究プロジェクトの最終年であった。本プロジェクトで開発をおこなってきた就学前親子支援プログラム(子どもプログラムと保護者プログラムから構成される)は、昨年度様3~5歳を対象として実施をおこなった(4期)。このことで、1歳半~3歳までを対象とした試行を2期、3歳~5歳までを対象とした試行を2期と実施することができた。また、本年度は、本研究プロジェクトで開発してきたボランテア養成プログラムの参加者に一般からの希望者(7名)をつのり、学生(5名)と同時にプログラムの受講をしてもらい、プログラムの有効性について検討を行った。親子支援プログラムは、4家族6名の子どもが参加あり(2名は研究対象児の兄弟)、このうち2家族の保護者は、先のボランテア養成プログラムに参加した保護者であった。子どもプログラムの参加対象児は、集団活動、個別活動とも観察可能なレベルでの変化が観察された。また、プログラムの中で獲得した変化(対人的な積極性など)が、幼稚園等の場面で般化、維持されたといった報告が、フォローアップ時に保護者から報告される事例もあった。ボランテア養成プログラムに一般募集して参加した7名は、「幼児の発達」において全員が、「幼児とのかかわり」においては6名が知識を問うテストにおいて得点が増加した。プログラム最後におこなわれたフォーカスグループインタビューにおいては、「子どもとの関わり方を考える行動分析の視点を学ぶことができた」「チームとして問題解決をおこなうことを学んだ」「自分の子育てにとりいれていける」といいた内容が参加者から報告された。本年度の研究の実施により、4回にわたる実践とプログラムの修正や追加をおこなうことができた。
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