本研究は、読み書き障害の原因について生理学的指標を用いて解明すること、さらにその知見を元に障害を有する児の指導における教材や指導法を開発させることである。また、これらの取り組みにより得られた学習障害児の読み書き障害の新たな指導法について提言を行っていくことを目的とする。 (1)読み書き障害の原因の諸説と指導法について調査を行いその妥当性を整理する。 (2)(1)を元に、視覚知覚過程の特徴を明らかにするための視覚機能評価法を開発する。検査は視知覚検査、知能検査に加え、生理心理学的検査を実施し総合的なものとする。開発された視知覚機能評価法は標準的発達様相と照らし、学習障害児の視知覚機能の障害と原因を解明する。 (3)(2)によって明らかとする学習障害児の視知覚特性に即した指導教材や指導方法を開発し、その効果について評価を行う。
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