平成20年度の研究目的は、1.平成19年度に開発作成した基礎テストの妥当性と有効性を検討し、2.基礎知識習得のための研修プログラムを実施し、そのDVDを作成する。3.教員を対象とした研修プログラムを実施し、4.基礎知識習得が実際の指導スキルに与える影響を検討することであった。 1. 作成した基礎テストの妥当性について構造的妥当性、内的妥当性を統計的に分析した結果、基礎テストの妥当性が示された。 2. 従来から用いられている類似テストのKBPACとの相関を検討し、有意な相関を得た。その結果、開発した基礎テストが行動分析に関する知識を測定していることが示された。 3. 研修DVDを作成し、小集団での研修を実施した。その結果参加者のすべてで必要とされる知識が習得されたことが示された。 4. 小集団での研修によって知識を習得した者が、実際の指導スキルをどのように変化させるかについて、参加者の同意を得ることができた2名の教員の指導スキルの分析をVTRに基づいて行った。その結果、知識の習得だけでは指導スキルの改善は十分でないことが示された。 これらの結果は、本研究であらかじめ推測された通りの結果であり、平成21年度においては実際の指導スキルを改善させるためにロールプレイ演習を追加することで、スタッフトレーニングプログラムの完成を目指していく。
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