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2008 年度 実績報告書

無限次元の代数群とりー環の研究、およびその物質科学・生命科学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19540006
研究機関筑波大学

研究代表者

森田 純  筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (20166416)

キーワードカッツ・ムーディ群 / カッツ・ムーディ・リー環 / 単純群 / 局所アフィン・リー環 / ムーディ予想 / 準決勝 / 文字列 / DNA配列
研究概要

(1)カッツ・ムーディ群の単純性に関する研究を進めた。新しい単純群を創出させる方法論を作り、構造解明の道筋を開き、基礎理論の構築に成功した。特に、有限体上の群構造と無限体上の群構造の違いを明確にし、また階数2の場合と階数3以上の場合とでの構造の違いを明確にし、研究のターゲットを絞り込むことに成功した。その応用として、カッツ・ムーディ・リー環の正部分の自己同型を決定することができた。
(2)局所拡大アフィン・リー環の分類論の先駆けとなる研究を進めた。局所アフィン・リー環の分類が本質的に完成し、それを精密化させ、理論整備を行った。理論の応用として、カッツ・ムーディ・リー環の正部分の微分構造に相当する、30年来の「ムーディ予想」を完全に理想的な形で解決することができた。これは非常に大きな成果である。
(3)1次元準結晶の構造を分析するための代数的アプローチの研究を深め、それを高次元化することに成功した。代数構造として付随する双代数を定義し、その代数構造と表現構造が元の1次元結晶構造を完全にコントロールしていることを証明した。さらに、その高次元化への道も開拓し、類似の議論が可能となる基礎理論を構築した。
(4)文字列や配列を代数的・組合せ的に解明し、数値化・数式化する枠組みを整え、コンピュータの上でデータ分析が可能なアルゴリズムを構築することに成功した。それにより、実際に多くの重要な文字列やDNA配列に対して実験を行い、新たな発見や知見を得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Words, tilings and combinatorial spectra2009

    • 著者名/発表者名
      Jun Morita Akira Tarui
    • 雑誌名

      Hiroshima Mathematical Journal 39

      ページ: 37-60

    • 査読あり
  • [学会発表] Moody's conjecture (II)2008

    • 著者名/発表者名
      Jun Morita
    • 学会等名
      カナダ数学会
    • 発表場所
      カナダ国オタワ市(カールトン大学主催)
    • 年月日
      2008-12-08

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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