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2007 年度 実績報告書

j-重複度の計算とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19540009
研究機関千葉大学

研究代表者

西田 康二  千葉大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (60228187)

研究分担者 蔵野 和彦  明治大学, 理工学部, 教授 (90205188)
キーワード可換環 / 次数付き環 / イデアル / 重複度
研究概要

本年度は主に基礎的部分の整理に充てた。まず最初に,今回の研究課題の方向性を十分に意識しながら,既に知られている結果の見直しを行い,改善すべき点を確認した。又,j-重複度の定義についても再検討してみた。実は,AchillesとManaresiが与えた定義とFlenner,O'Carroll及びVogelが与えた定義は,同じ値を持つ不変量にはなるものの見かけ上は異なっているのである。後者は前者の6年後に発表された論文に書いてあるのだが,その間にどのような試行錯誤が行われたのかを調べ,その上で,我々の目的の為にはどの様な定義を採用することが最良であるかを慎重に判断した。その結果,まず局所環G_0上の次数付環G=(+)n≧0G_nでG=G_0[G_1]なるものが与えられたとき,各GnのG_0-加群としての0次局所コホモロジー加群を用いてj-重複度j(G)を定義し,局所環Aのイデアルに対しては,随伴次数gr_IA=(+)_n≧0In/I_<n+1>を通してj(I)を定義するのが最良なのではないかという結論に至った。即ちj(I)=j(gr_IA)と定めるのである。その結果j(G)=j(G/fG)をみたす斉次元f∈G_1はどの程度「一般的」であれば良いかという問題をより柔軟な状況で議論することができ,計画調書にある研究目的の中で述べている「Iの元αについて必要とされる一般性」について,より明確な解答を出すことができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The structure of Sally modules of rank one

    • 著者名/発表者名
      Shiro Goto
    • 雑誌名

      Mathematical Research Letters (掲載予定)

    • 査読あり
  • [学会発表] An upper bound on the reduction number of an ideal2007

    • 著者名/発表者名
      西田 康二
    • 学会等名
      第29回可換環論シンポジウム
    • 発表場所
      愛知厚生年金会館
    • 年月日
      2007-11-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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