• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

フロベニウス多元環の構造と加群圏の代数的性質との関係に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19540014
研究機関東京農工大学

研究代表者

山形 邦夫  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (60015849)

研究分担者 和田 倶幸  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (30134795)
吉野 雄二  岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (00135302)
浅芝 秀人  静岡大学, 理学部, 教授 (70175165)
キーワード有限次元多元環 / Frobenius多元環 / 加群 / 入射加群 / 準同型環
研究概要

多元環とその上の加群の成す圏の代数的構造について,特にFrobenius多元環を主として研究を行った.圏の代数的性質は対象間の射の性質によって決まるが,局所的には対象自身の射,すなわち準同型多元環の性質による.この観点から,(必ずしも有限次元ではない)加群の準同型多元環でFrobenius多元環の持つよい性質を有するものについて考察した.その結果,Frobenius多元環の場合には根基と一致して隠れてしまうイデアルを抽出し,このイデアルに関する剰余多元環の(von Neumann)正則性とべキ等元の持ち上げについて,射による特徴付けを与えた.これにより,これまで知られていた(Frobenius多元環の一般化としての)入射加群の準同型多元環についての有名な古典的定理(Faith,Utumi他による)を一般化することに成功した.これを応用して正則性と持ち上げを有する新たな加群を発見した.これらの成果は2007年に東京で開催された「第5回日中韓環論シンポジウム」と「第14環論および表現論シンポジウム」の合同開催となる会議で発表した.さらにこれらはColloquium Mathematicum(ワルシャワ)から出版されることが決まっている.この研究に関して,入射加群の無限直和の準同型多元環が上述の正則性とべキ等元持ち上げを有するかという問題が今後の課題として残った.
分担者の浅芝は,加群圏の導来同値について研究を行い,これまでに分担者によって得られた定理の条件の改良に成功し,2007年にポーランドで開催された「第12回多元環の表現論国際会議」において成果を発表した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Cartan matrices of symmetric algebras having generalized standard stable tubes2008

    • 著者名/発表者名
      Jezy Bialkowski
    • 雑誌名

      Osaka Journal of Mathematics 45

      ページ: 159,171

    • 査読あり
  • [学会発表] On lifting of idempotents in the endomorphism ring of a module2007

    • 著者名/発表者名
      Kunio Yamagata
    • 学会等名
      The 5th Chaina-Japan-Korea International Symposium on Ring Theory
    • 発表場所
      国立オリンピック記念青少年総合センター
    • 年月日
      2007-09-11
  • [学会発表] Covering functors, orbit categories and derived equivalences2007

    • 著者名/発表者名
      Hideto Asashiba
    • 学会等名
      The XIIth international Conference on Representations of Algebras
    • 発表場所
      コペルニクス大学(ポーランド)
    • 年月日
      2007-08-23

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi