平成20年度に査読付学術雑誌に掲載された論文、掲載が決定した論文は次頁に挙げた。 また、投稿中の論文・執筆した論文は以下の通り。 [1] Dualizing complex of a toric face ring(岡崎亮太氏との共著) [2] Dualizing complex of a toric face ring II: Non-normal case [1]は前年度に一応完成していたが、幾つかの点で改善を行った後、20年9月に学術雑誌に投稿し、現在査読中である。[2]は、[1]の続編で、現在投稿先を検討中。以上の結果(と、その周辺)ついて、幾つかの研究集会や他大学のセミナー・勉強会等で成果発表を行った(セミナーや勉強会による出張先は、岡山大学、信州大学等。「学会」と言うには小規模なので、次項のリストには載せていない)。旅費は当該補助金から援助を受けた。また、これらの研究集会での情報交換で得られた知見が、次年度の研究計画(単体的半順序集合に付随した可換環の双対化複体の記述。[1]の手法が有効と思われる)に繋がった。20年度の出張(他人に情報収集を委託したものを含む)では、貴重な情報を得る機会が多く、将来の研究に寄与すると思われる。 また、大阪大学大学院生の岡崎亮太氏に、定期的にこちらの大学まで来て頂き"Stanley depth"に関するセミナーを行った。(彼の来訪については一度、当該補助金から謝金を支給している。)ここでのディスカッションが、岡崎氏の論文"A lower bound of Stanley depth of monomial ideals"に繋がった。
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