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2008 年度 実績報告書

保型表現の分岐理論の構築:分岐表現とL-関数の数論

研究課題

研究課題/領域番号 19540032
研究機関岡山大学

研究代表者

石川 佳弘  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (50294400)

キーワード保型形式 / 表現論 / L-関数
研究概要

1.本研究の目的は、保型形式のフーリエ成分の数論的性質を表現論的手法を使って調べることである。数論的に深い情報を取り出すには、局所理論が肝要となる。特に、調べるべき保型形式の生成する表現に付随する一般化/通常Whittaker模型の分岐理論が、重要な役割を担う。そこで、比較的小さい群U(3),GSp(4)の場合に、以下の(A)(B)が本年度の研究計画であった。
(A)各分岐表現に付随する一般化Whittaker関数の研究
(B)表現の分岐度合と"解析的導手"の関係の解明
2.(A)については、準分裂U(3)のSteinberg表現の場合に、Whittaker関数の明示公式 及びそのゼータ積分による標準L-関数の分岐因子は得られたが、Fourier-Jacobi関数については研究が停滞している。1月のRIMS集会にTechnion大のBaruch氏を招聘し、Kirillov関数を用いる利点と見込まれる結果について示唆を受けた。(B)については、当初の方針を変更し、分岐度合を測るコンパクト群(の候補)からのアプローチを試みた.これに関して、安田の主催する1月の研究集会に於いて、知られている場合の分析と有り得る拡張を報告した。新しい方針に沿う"解析的導手"については、明示研究の方針がたち簡易な場合に試行している。来る8月には、これに関するWork Shopを開催し、本課題共同研究者を含む国内の専門家と研究討議を重ねる予定である。
3.森山は、G3p(4;R)の場合に"new vector"の存在が期待できない積分の存在を観察した。高野は、p-進簡約型対称空間の表現の分類について、部分表現定理と相対的尖点表現の構成を行った。
また安田は、Whittaker模型の一意性の拡張に取り組み、一定の結果を得ている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Rankiu-Selberg method--through typical examples--2009

    • 著者名/発表者名
      石川 佳弘
    • 雑誌名

      整数論サマースクール報告集 第1 6巻

      ページ: 249-331

  • [学会発表] 保型表現のイプシロン因子と導手2009

    • 著者名/発表者名
      石川佳弘
    • 学会等名
      研究集会「数論幾何における分岐理論」
    • 発表場所
      神戸フルーツフラワーパーク
    • 年月日
      2009-10-12
  • [学会発表] 保型表現の分岐と導手-JPSS理論の紹介--2008

    • 著者名/発表者名
      石川 佳弘
    • 学会等名
      研究集会「代数的整数論とその周辺」
    • 発表場所
      京大数理解祈研究所
    • 年月日
      2008-12-11
  • [学会発表] Rankin-Selberg methocd--throucgh typical examples--2008

    • 著者名/発表者名
      石川 佳弘
    • 学会等名
      第1 6回整数論サマースクール
    • 発表場所
      幕張メッセ国際会議場
    • 年月日
      2008-08-20
  • [備考]

    • URL

      http://www.math.okayama-u.ac.jp/~ishikawa/Conference/09-01_RIMS/RIMS-09-J.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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