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2009 年度 実績報告書

多様体上のベクトル束の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19540034
研究機関広島大学

研究代表者

隅広 秀康  広島大学, 大学院・理学研究科, 名誉教授 (60068129)

研究分担者 石井 亮  広島大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (10252420)
木村 俊一  広島大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (10284150)
北台 如法  広島大学, 大学院・工学研究科, 特任助教 (30511563)
キーワード代数学 / ベクトル束 / Frobenius写像 / ベクトル束の分解問題 / Hartshorne予想 / 小平消滅定理
研究概要

平成21年度研究実施計画で述べた次の研究課題:予想1)、止標数における小平消滅定理を中心に研究した。
1) Eを4次元射影空間P^4_k(k:代数閉体、p=char(k)>0)上の階数2のベクトル束で、c_1^2-4c_2「O(c_i : Eのi次チャーン数)を満たすものとする。このとき、XをEに付随する行列式代数曲面とすると、これまでの研究により、Eが線束に分解することとdim H^1(X, End(E^<(q)>)≦O(q)であることは同値であることが示されている。ただし、E^<(q)>は次数q=p^nのXのFrobenius写像によるE|Xの引き戻しである。従って、本年度では、dim H^1(X, O(q(D-F))≦O(q)(q≫1)を示すことにより上記課題を解決することに勤めた。ただし、D, H, F=c_1H-D, Z=D-aH(a : Eの不安定数)はX上のEおよびP^4_kの超平面に付随して定義される正因子である。しかし、不等式dim H^1(X, O(q(D-F))≦-2Z(D-F)q^2+O(q^1)しか得られなく、今後も課題は残されている。
2) Xを代数閉体k(p=char k>0)上定義された非特異射影多様体、F=F_xをXのFrobenius写像、複体(F^*F_*(Ω_x), d)をXのDe Rham複体とする。De Rham複体の各成文F^*F_*(Ω^1_x)は自然な標準フィルターWを持ち複体(F^*F_*(Ω_x)W, d)はフィター付き複体をなす。しかし、微分dのWに関する次数はOでなく(-1)である。これまでのフィルター付き複体のスペクトル列理論は次数Oで展開されているので、一般次数kを持つフィルター付き複体のスペクトル列理論を構成し、その構造について研究した。(K, F, d)を次数kを持つフィルター付き複体とするとき、そのスペクトル列を次の様に定義する。
[numerical formula]
このとき、次数Oにおけるスペクトル列理論に関する有用な諸結果は必要な修正を施すことにより次数kにおいても成立することを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Stability conditions on An-singurarities

    • 著者名/発表者名
      Akira Ishii, K. Ueda, H. Uehara
    • 雑誌名

      J.Differential Geometry (掲載決定)

    • 査読あり
  • [学会発表] Dimer models and tilting bundles2009

    • 著者名/発表者名
      Akira Ishii
    • 学会等名
      mathematishes Forschungsinstitut Oberwolfach
    • 発表場所
      Oberwolfach Germany
    • 年月日
      2009-10-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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