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2010 年度 実績報告書

代数群のmodular表現

研究課題

研究課題/領域番号 19540045
研究機関大阪市立大学

研究代表者

兼田 正治  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60204575)

キーワード正標数の半単純代数群 / 1の冪根の量子群 / tilting加群 / Weyl加群 / Loewy構造 / rigidity
研究概要

年明けに出版されたArhusのAndersenとの共著論文について報告する。これは,正標数の半単純代数群と複素数体上の1の冪根の量子群のtilting加群のLoewy構造を調べたものである。
正標数の半単純代数群の表現論の主要な研究対象として,既約表現,Weyl加群,tilting加群がある。この内,Weyl加群の指標はWeylの指標公式で与えられ,既約指標も標数が非常に大きいときは最近になって分かるようになったが,tilting加群についてはその予想式さえ知られていない。一方,複素数体上の1の冪根の量子群については,tilting加群の指標が分かっている。当論文では,先ずこの量子群上,regular highest weightを持つ直既約projective tilting加群はrigidであることを証明した。則ちそのsocle seriesとradical seriesは一致する。一方,projectiveではないtilting加群についてはrigidでない場合があることも示した。更に,多くのWeyl加群がrigidであることを得たが,そうでない場合があることも例示した。量子群がA_2型或いはB 2型のときには,regular highest weightを持つWeyl群のLoewy構造を具体的に決定した。次いで,正標数の半単純代数群においても,highest weightがJantzen regionにある場合には,量子群のときと同様なことが成立することを得る一方,highest weightがJantzen regionを逸脱する場合にはrigidでないtilting加群が生ずることも示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Rigidity of tilting modules2011

    • 著者名/発表者名
      Andersen, H.H., Kaneda M.
    • 雑誌名

      Moscow Math.J.

      巻: 11 no.1 ページ: 1-39

    • 査読あり
  • [学会発表] Some observations on the structure of $F_*¥mathcal{O}_{G/P}$2010

    • 著者名/発表者名
      Kaneda M.
    • 学会等名
      第10回名古屋国際数学コンファレンスRepresentation Theory of Algebraic Groups and Quantum Groups
    • 発表場所
      名古屋大学(招待講演)
    • 年月日
      2010-08-06

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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