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2007 年度 実績報告書

一般斜交群の保型L函数の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19540046
研究機関大阪市立大学

研究代表者

古澤 昌秋  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50294525)

研究分担者 兼田 正治  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60204575)
谷崎 俊之  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70142916)
市野 篤史  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (40347480)
キーワード相対跡公式 / 保型エル函数 / ジーゲル保型形式 / エル函数の特殊値
研究概要

4×4の一般斜交群GSp(4)に付随した保型L函数について,その解析的性質及び特殊値についての考察を進めることを目標として研究を行った。具体的には、次数4のオライー積によって定義されるスピノルL函数の函数等式の中心における特殊値の明示公式を相対跡公式によって証明することを目標とするプロジェクトを継続して行った。これについては、すでにMemoirs of the AMSにShalikaとの共著論文として、二つの相対跡公式を提示し、それらについて、ヘッケ環の単位元に関する基本補題を証明した。これらは、GL(2)についてWaldspurgerの定理の相対跡公式による証明を与えたJacquetのGL(2)に関する相対跡公式のGSp(4)への自然な一般化であった。平成19年度は、ヘッケ環全体への基本補題の拡張についての考察を引き続き推進した。一方、2006年の2月にErez Lapidから相対跡公式の一方として、Novodvorskyによる次数8のL函数GSp(4)×GL(2)の積分表示を考察したらどうか,という示唆を受けた。平成19年度はこれに関して基本補題の単位元に関する証明を考察した。平成20年1月から一年間の予定でJSPS外国人特別研究員として大阪市立大学に滞在中のKimball Martinとの共同研究によって、証明に成功することができた。この第3の跡公式は、それから導かれる保型形式の周期の関係式が前の二つに比べると、より明示的である。また、軌道積分自体の計算も前の二つに比べて容易であるというメリットがある。今後はこの第3の積公式の確立を目標に掲げて研究を推進していく計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] On Maass lifts and the central critical values of triple product $L$-functions2008

    • 著者名/発表者名
      Ichino, Atushi
    • 雑誌名

      American Journal of Mathematics 130

      ページ: 75-114

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Equivariant localization of $\overline D$-modules on the flag variety of the symplectic group of degree 42007

    • 著者名/発表者名
      Kaneda, Masaharu
    • 雑誌名

      Journal of Algebra 309

      ページ: 236-281

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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