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2007 年度 実績報告書

アファイン幾何結晶の構成と結晶基底の表現論

研究課題

研究課題/領域番号 19540050
研究機関上智大学

研究代表者

中島 俊樹  上智大学, 理工学部, 教授 (60243193)

研究分担者 筱田 健一  上智大学, 理工学部, 教授 (20053712)
五味 靖  上智大学, 理工学部, 講師 (50276515)
都築 正男  上智大学, 理工学部, 講師 (80296946)
キーワード結晶基底 / 幾何結晶 / 熱帯化 / 超離散化 / ヘッケ環 / マルコフトレース / 代数群 / 保型形式
研究概要

アファイン幾何結晶及びそれに付随するトロピカルRマップの具体的構成を行った。特に、G_2^<(1)>という例外型のアファインタイプに対してその幾何結晶を具体的に構成した。さらに、そこに正構造が入っていることも合わせて示した。これにより、柏原、ミスラ、尾角、山田によって構成されたD_4^<(3)>型の完全結晶との関連が期待され実際に、超離散化によって彼らの構成した完全結晶が、G_2^<(1)>の幾何結晶から再現されることを示すrことができた。また、A,B,D型のアファイン幾何結晶に付随するトロピカルRマップをフォールディングの方法を用いて具体的に構成するとともに、ある種の一意性を示した。この一意性は幾何結晶の概均質性のもとに成立するものである。ここで、幾何結晶の概均質性とは幾何結晶の作用素eによる開稠密な軌道が存在することである。我々は、正構造を持つ幾何結晶の概均質性の判定条件が、その超離散化として得られる結晶基底が連続性によって与えられることも合わせて示した。完全結晶はそれ自身及びそれらのテンソル積も連続であることが知られているおり、それにより我々が構成したアファイン幾何結晶が概均質であることがわかり、最終的にトロピカルRマップの一意性がわかるのである。
五味はマルコフトレースについての研究をより一般の場合に拡張することについて研究をすすめている。筏田は有限ユニタリー群についてに研究をすすめている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Affine Geometric Crystals and Limit of Perfect Crystals2008

    • 著者名/発表者名
      中島 俊樹
    • 雑誌名

      Transactions of American Mathematical Society 360

      ページ: 3645-3686

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Affine Geometric Crystal of type G^{(1)}_22007

    • 著者名/発表者名
      中島 俊樹
    • 雑誌名

      Contemporary Mathematics 442

    • 査読あり
  • [学会発表] Affine Tropical R and Prehomogeneous Geometric Crystals2008

    • 著者名/発表者名
      中島 俊樹
    • 学会等名
      Quantum Affine Lie Algebras, Extended Affine Lie Algebras, and Applications
    • 発表場所
      Banff Internationl Research Station,Canada
    • 年月日
      2008-03-05

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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