研究課題
基盤研究(C)
2009年のCrelle誌第628巻に発表したS.Davidとの共同論文は、楕円対数一次形式のディオファントス近似であり、代数的数係数の高さに関する最良近似に初めて到達したものである。1964年以来の未解決予想であったS.Langの予想がこの結果により解決された。p進版としては2個のp進楕円対数の一次形式のp進付値の下からの評価を与えた。両者とも代数的数係数に関する最良近似に到達し、従来の結果を改良している。p進版の論文はKyushu Journal of Mathematics,2010年第64巻2号に掲載決定されている。2個のp進楕円対数のみならず、一般n個のp進楕円対数の代数的数係数一次形式に関する評価もまとめているが、これが出版されれば代数体で定義された楕円曲線に対してMordell-Weil群の基底のわかる場合のS整数点の計算が常に可能となる。
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