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2008 年度 実績報告書

結び目・3次元多様体の量子不変量の数論的性質の研究とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19540069
研究機関新潟大学

研究代表者

高田 敏恵  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (40253398)

キーワード3次元多様体 / 量子不変量
研究概要

前年度までの研究において、ザイフェルトホモロジー球面について、A型単純リー環に付随する摂動的量子不変量を計算することにより、次数6までのLMO不変量の明確な公式を与えたが、次数が7以上については、A型では得られないことがわかった。前年度に得られたA型の場合の摂動的量子不変量の計算の手法で、B型に付随する摂動的量子不変量の計算を実行し次数7, 8のザイフェルトホモロジー球面に対するLMO不変量の公式を得た。更に、Garoufalidis, Marinoによる有理ホモロジー球面の摂動的量子不変量がmatrix integralとしてかけるという予想について、GaroufalidisらのA型についての証明手法をB型に適用するやり方で、正しいことを示唆するいくつかの結果をえた。(A, C, D型の場合はすでに証明されている)
有理ホモロジー球面の場合、摂動的量子不変量の対数をとったものは、free energyと呼ばれる。A型の場合Garoufalidis, Le, Marinoらによって、有理ホモロジー球面のfree energyの解析的性質が調べられ、特にレンズ空間については、free energyの明確な公式があたえられた。それは多重対数関数、指数関数、ゼータ関数によってあらわされる。B, C, D型についても有理ホモロジー球面のfree energyは解析的性質をもつことが予想されている。本研究において、レンズ空間について、B, C, D型に対するfree energyの明確な公式をえた。それは、多重対数関数、指数関数、ゼータ関数によってあらわされ、A型の場合と同様の解析的性質を持つことがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] On the set of the logarithm of the LMO invariant for integral homology 3-spheres2009

    • 著者名/発表者名
      高田 敏恵
    • 雑誌名

      Math. Proc. Camb. Phil. Soc. 145

      ページ: 349--361

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Ohtsuki invariants for integral homology spheres and Habiro's cyclotomic expansion2009

    • 著者名/発表者名
      高田 敏恵
    • 雑誌名

      J. Knot Theory Ramifications 18

      ページ: 1-11

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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