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2009 年度 実績報告書

双曲型結び目の例外的デーン手術とその配列に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19540089
研究機関広島大学

研究代表者

寺垣内 政一  広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (80236984)

キーワード結び目 / 3次元多様体 / デーン手術
研究概要

3次元球面内の双曲型結び目に対する例外的デーン手術は,生じる3次元多様体のクラスに従って,可約手術,レンズ手術,ザイフェルト手術,トロイダル手術の4種類に分類される.可約手術は起こりえないと予想されているが,ケーブル予想とよばれる難問である.残る3つの例外的デーン手術に対して,これまでの研究を発展させることを目的とした.
本年度は,レンズ手術に関する研究を行った.レンズ手術を許容する結び目は,Bergeの結び目に限ると予想されているが,未解決である.最近,Bakerによって,Bergeの結び目は特殊な2つの族を除けば,minimally twisted five chain linkのデーン手術によって得られることが確認されている.そこでこの逆問題に取り組んだ.その結果,現時点では1つの制約のもとで,その絡み目からデーン手術によって得られ,かつ,レンズ手術を許容する結び目はBergeの結び目に限ることを証明できた.この成果は東京工業大学で開催されたワークショップの招待講演において発表した.Bergeの結び目は,代数的な議論に基づいて構成されたものであるが,本研究は,タングルに基づく幾何的な議論によっており,Bergeの結び目がなぜそのような形をしているのか,解明することに貢献したといえる.現時点で取り除けていない制約は自然な条件であり,その条件がレンズ手術にとって必然的であることを示すことが残された課題である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Knots obtained from the minimally twisted five chain link and lens space surgery2009

    • 著者名/発表者名
      寺垣内政一
    • 学会等名
      Simplicial Complexes Arising in Low-Dimensional Topology
    • 発表場所
      東京工業大学(東京都)
    • 年月日
      2009-07-02

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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