研究課題
基盤研究(C)
(1)西田明則旧蔵書の全般的な数学的な内容解明。特に、「〓家秘函測量篇附録」、「直線三角術(平面三角法)西田明則述」、「点鼠徴証基本天・地」について数学的な内容と文献学的な調査を行うこと。(2)西田明則が学んだ内田の瑪得瑪弟加(マテマテカ)塾では、称平術が盛んに研究されていて、これが、東京湾海堡建設の学問的裏づけになったという仮説の検証すること。(3)西田明則が学んだ関流数学の創始者の関孝和について、死亡したのが宝永5年10月24日(西暦1708年12月5日)は確実だったが、それ以外の履歴をあきらかにすること。これらの研究により、関孝和の生きた江戸時代初期、西田明則の生きた江戸末期から明治にかけて、数学が社会的にどういう役割をしていたか、その重要な側面をあきらかにし、現在の社会における数学・数学者の役割を考えるための示唆を得ることを目的としている。2008年が関孝和没後300年に当たるため、日本数学会と日本数学史学会が核になって関孝和三百年祭記念事業実行委員会ができたが、研究代表者は、日本数学会側の代表で、2007年から関孝和没後300年祭の準備を始め、2008年度に事業を推進し、2009年度は、関孝和三百年祭記念事業関係のまとめにも多くの時間を使った。2010年度は、西田明則および関孝和に関する今回の研究成果のまとめが主になる予定である。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)
Proceedings of the International Conference on History of Mathematics in Memory of Seki Takakazu (1642?-1708)(Springer-Verlag) (掲載予定)
数学史研究(日本数学史学会) No.204
ページ: 36-45
京都大学数理解析研究所講究録 No.1625
ページ: 192-199
数学史研究(日本数学史学会) No.200
ページ: 5-15
京都大学数理解析研究所講究録 No.1583
ページ: 89-98
http://mathsoc.jp/meeting/seki2008/