19年度の研究実績は以下のようであった。 1)発展方程式の精度保証のための基礎理論の構築について これについては、特に解の一意性を精度保証の手法によって証明するための理論について整備を行い、従来のものよりも数学的に一般化された理論体系を作り出すことができた。この成果について、数値計算による例を示した上で、国際学会で発表し、さらに国際的な査読付き論文誌に投稿した。 2)常微分方程式に対する新しい精度保証法の開発について これについては、まず初期値問題に対する手法を開発し、これを論文にまとめて国内の査読付き論文誌に抗稿した。次に、境界値問題について中折理論を応用した方法を開発し、これを国際研究集会および国内の学会などで発表した。現在、これに関する論文を執筆中である。 なお、以下に添える学会発表についてのリストは主なもののみを挙げた。発表の総数は6件である。
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