研究概要 |
本研究課題の発展のための準備固めを行った。 意味論的な道具を用いて,ゲーム理論における意思決定過程の具体例を解析し,これにより,限定合理性の認識諭理的側面を考察した。直観主義論理(intuitionistic logic)を認識論理(epistemic logic)のベースとして取り扱うことが,ゲームの実行可能性を構成的数学の枠組みで記述することと対応しうることがわかってきた。これはこれまでの技術的課題をより掘り下げる動機付けになる。 今年度は,特に,直観主義論理的認識論理のKripke意味論の開発に力をいれ,一定の成果が得られた。 4つの国際会議に出席し,この内容について,発表するとともに,国内、海外の研究者とディスカッションをすることができた。 ●The 8th SAET Conference on Current Trends in Economics 2007(Kos,Greece) ●The 5th International Conference on Logic, Game Theory and Social Choice 2007 ●Workshop on Epistemic Logic and Game Theory 2007(Taipei) ●2007 Joint Conference in Game Theory and Decentralization(Taipei) また,論文を2つ準備中であり,そのうち1つは上記のKripke意味論に関するものである。
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