研究課題
1.研究代表者・宮原孝夫は、レヴィ過程モデルに某づいたリスク評価の理論モデル構築研究の一環としてオプション価格評価モデルの問題を研究した。特に幾何安定過程とミニマルエントロピーマルチンゲール測度(MEMM)に基づいた理論モデル[GSP&MEMM]の重要性について検討し、このモテルの実証分析もおこない、その結果を論文にまとて発表するとともに国際会議などで口頭発表を行った。また、プロジェクトの価値評価法の確立を目指した基礎研究として.time-consistentな価値尺度の研究も行い、成果をディスカッションペーパーにまとめた。2.連携研究者・三澤哲也は、世界的に自由化・市場化の流れが加速する「電力エネルギー事業」におけるリスク分析に関連して、i)代表者・宮原孝夫の提唱した手法である効用無差別価格理論に基づくプロジェクト価値評価法の電力設備投資への応用ならびに実用に向けた簡約化法の導出、ii)効用無差別価格理論に基づく気温オプションの価値評価、iii)気温変動を考慮した海外の電力卸市場における市場価格分析、の研究を行い、その成果の一部を公表した。3.連携研究者・藤原司は、セミマルチンゲール構造を持つ独立増分過程の指数関数として定義された確率過程について、その最小エントロピーマルチンゲール測度を十分一般的な条件の下で明示的に与えた。さらにその応用として最終冨の指数型効用最大化問題の最適戦略を明示的に与えた.これらの結果は幾何的Levy過程について得られていた結果を時間的一様性を必ずしも持たない場合にまで一般化したものである。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件)
Discussion Papers in Economics, Nagoya City University 496
ページ: 1-15
MTECジャーナル 第20号
ページ: 71-88
日本リアルオプション学会論文誌 第1巻
ページ: 47-67
電力技術、電力系統技術合同研究会資料PE-08-108, PSE-08-117
ページ: 51-56
Asia-Pacific Financial Markets (掲載受理)