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2009 年度 実績報告書

解析的構造と擬極小体のモデル理論

研究課題

研究課題/領域番号 19540146
研究機関東海大学

研究代表者

板井 昌典  東海大学, 理学部, 教授 (80266361)

キーワード数理論理学 / モデル理論 / 解析的構造 / 解析的ザリスキー構造
研究概要

解析的構造のモデル理論として,解析的ザリスキー幾何についての研究を継続した.
本研究計画の最終年度として解析集合の性質をモデル理論的見地から研究するために,「無限小」の概念に着目した.当初,「ひとつの解析的ザリスキー構造の初等拡大は再び解析的ザリスキー構造になる」との結果がすでに他の研究者によって得られているとして,「無限小」概念の研究に着手した.しかし,前述の結果が得られている訳ではなく,また前述の主張は一般的には正しくないことも判明した.
このような事態により,研究計画そのものの進捗が大幅に遅れてしまったが,否定的事実にせよ判明したのは今後のことを考えると,それなりの意味はあったものと言えよう.
年度末に向けて,「量子2-トーラスと呼ばれる数学的構造が解析的ザリスキー構造になる」というB.Zilber教授の予想の証明に向けて研究を集中させている.残念ながら,年度末までに終了させることは出来なかったが,上記失敗例とは異なり,オックスフォード大学の研究者との共同研究として結実させる予定である.
量子2-トーラスが解析的ザリスキー構造であることが証明されれば,非可換な解析的ザリスキー構造の非常に重要な例になっている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Model Theory of analytic Zariski structures2010

    • 著者名/発表者名
      板井昌典
    • 学会等名
      日本数学会2010年度年会
    • 発表場所
      慶応大学矢上キャンパス
    • 年月日
      2010-03-24
  • [学会発表] Model Theory of analytic Zariski structures2010

    • 著者名/発表者名
      板井昌典
    • 学会等名
      Model Theory Kirishima 2010
    • 発表場所
      鹿児島県霧島市旅行人山荘
    • 年月日
      2010-03-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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