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2007 年度 実績報告書

直交関数展開に関する調和解析の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19540172
研究機関金沢大学

研究代表者

勘甚 裕一  金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50091674)

研究分担者 佐藤 秀一  金沢大学, 教育学部, 准教授 (20162430)
藤解 和也  金沢大学, 自然科学研究科, 准教授 (30260558)
新井 仁之  東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (10175953)
宮地 晶彦  東京女子大学, 文理学部, 教授 (60107696)
キーワードハンケル変換 / ペーリーの不等式 / バーディの不等式 / エルミート展開 / ラゲール展開 / 実バーディ空間
研究概要

平成19年度に発表された主要研究実績は,積分変換に関するペーリーの不等式である。研究の動機は古典的なペーリーの不等式が,特殊な場合としてフーリエ変換を含む有用な積分変換であるハンケル変換に対して成り立たないだろうかというものである。古典的なペーリーの不等式とは,実ハーディ空間に属する関数のフーリエ級数展開を考えたとき,第n番目のフーリエ係数の絶対値の2乗をアダマール間隙を持つnに渡って総和したものは収束し,その和は元の関数の実ハーディ空間のノルムの2乗で押さえられるというものである。我々は,この古典的なパーリーの不等式が,ハンケル変換に関して類似の形で成り立つことを示し,Hokkaido Math.J.に発表した。
今年度研究し,次年度成果をまとめることが出来ると考えられる研究実績は,エルミート展開とラゲール展開に関するハーディの不等式である。これは,古典的なハーディの不等式を,エルミート展開とラゲール展開に対して考察したものである。古典的なハーディの不等式とは,実ハーディ空間に属する関数のフーリエ級数展開を考えたとき,第n番目のフーリエ係数の絶対値を|n|+1で除したものを,すべてのnに渡って総和したものが収束し,その和は元の関数の実ハーディ空間のノルムで押さえられるというものである。古典的な場合は,実ハーディ空間より広い可積分関数の空間では成り立たない。ところが,エルミート展開とラゲール展開に対しては,可積分関数の空間に関して成り立つという注目すべき結果が得られる見通しがたった。次年度成果としてまとめたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Non-regular pseudo-differential operators on the weighted Triebel-Lizorkin spaces2007

    • 著者名/発表者名
      Shuichi Sato
    • 雑誌名

      Tohoku Math.J. 59

      ページ: 323-339

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Weighted estimates for maximal functions associated with Fourier multipliers2007

    • 著者名/発表者名
      Shuichi Sato
    • 雑誌名

      Studia Sci.Math.Hungarica 44

      ページ: 317-330

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Paley's inequality of integral transform type

    • 著者名/発表者名
      Yuichi Kanjin
    • 雑誌名

      Hokkaido Math.J. (印刷中)(掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 移植作用素とチェザロ作用素2007

    • 著者名/発表者名
      勘甚 裕一
    • 学会等名
      第46回実函数論・函数解析学シンポジウム
    • 発表場所
      九州大学西新プラザ
    • 年月日
      2007-08-08
  • [備考]

    • URL

      http://www.ms.t.kanazawa-u.ac.jp/~maths/kanjin/kanjpaper.htm

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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