研究概要 |
閉リーマン面の研究における中心的課題のひとつである,その上の有理型函数の存在性および等角不変量を介してのリーマン面の分類問題を研究する. (1)Weierstrass点の一つの一般化として,閉リーマン面上のn個の点による,Weierstrass n-tupleというものが定義されるが,C.Calvalhoとの共同研究によって,適当な線形系について,さらにこの概念を拡張し,従来の研究に関する総合報告を行うとともに,空隙値の個数に関しては超楕円面のWeierstrass点のpairで最大になることを新たに示した. (2)韓国の金正善と千恩珠と誤り訂正符号理論に関する研究を行った.次元kと最小距離dを与えたときの線形符号の符号長の下からの評価の一つとしてGriesmer boundがあるが,本研究では,k=5の場合にあるdの範囲では最小値はGrieSmer boundより1大きいことを示した,(それ以下のdでは両者は一致する).
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