研究概要 |
複素平面上で差分方程式,Schroeder方程式のように微分などの極限操作を含まない離散的函数方程式の超越的有理型解の性質について値分布理論を用いて考察した。また,増大の位数の小さい整函数の合成函数に関する評価式の精密化に取り組んだ。ここでは,ある増大の条件を満たす整函数の評価式については除外区間を取り去ることに成功した。応用として,超越整函数を定義方程式に持つ,Schroeder函数の増大度を考察した。複素力学系と関わりの深い合成型の函数方程式f(G(z))=R(f(z))を調べ,既知の定理を可視化して定理の精密化をした。
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