本研究では、私たちが最近ハワイ大学2.2m望遠鏡用に開発した広視野グリズム分光撮像装置(WFGS2)を主として用いて、数年以内に稼働する予定の「すばる望遠鏡用次期高コントラスト装置(HiCIAO)」を用いた原始惑星系円盤・原始惑星の研究ターゲットとなるTタウリ型星を比較的近傍にある高密度分子雲コアの周囲で探査することを目的とする。 平成18年11月に高密度分子雲コアをWFGS2とハワイ大学2.2m望遠鏡で観測行っているので、そのデータを解析しTタウリ型候補天体のピックアップを行った。 5月には赤経15hから2hの天体で前回の観測で観測されていない高密度分子雲コアの観測を行った。8月にもハワイ大学2.2m望遠鏡の合計4夜の観測を行い、一部を赤経16h以降の高密度分子雲コアの観測に割り当てた。また、スターカウントと銀河モデルによる分子雲コアの距離の評価を容易にするためVバンドフィルター等をWFGS2に導入した。 現在、5月以降に取得した観測データを解析中である。
|