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2008 年度 実績報告書

アンモニアの吸収スペクトル線を用いた系外銀河中心部の運動、及び分子組成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19540243
研究機関国立天文台

研究代表者

高野 秀路  国立天文台, 野辺山宇宙電波観測所, 助教 (00222084)

キーワード電波天文学 / 宇宙空間 / 原子・分子物理
研究概要

平成20年度の研究としては、引き続き主に銀河Arp 220でのアンモニアの吸収スペクトルの線幅の測定法を確立させることを目指した。
1. 前年度に判明した予期しなかったこととして、(観測装置の一部である)電波をスペクトルに分解するためのデジタル型の分光計において、スペクトルの強度が場合によっては問題があることがわかった。これについては、ハードウエア的な原因が根本にあるが、その原因は十分には明らかになっていない。そこで、ハードウエアから出力されたデータを用いて、強度の計算を行うソフトウエアを改修することで対応することとした。この改修は、研究代表者が責任者となっている観測所の計算機グループで行い、問題はほぼ解決した。これまでに取得したデータに関しては、補正を行う必要があると考えられるが、上記改修の過程でその方法はほぼ確立し、適用を行う予定である。
2. 線幅の吟味や、他の銀河の観測的な研究については、上記の事情などにより、今後に持ち越されている。今後早急にArp 220の結果を優先的に取りまとめ、今年度内に論文投稿を目指す。
以上、スペクトルの線幅の測定法の確立に時間がかかっているが、終盤に近付いており、本研究の基礎ができてきた状況である。
また、参考事項として、本研究の元となっているArp 220でのアンモニア吸収線の検出を契機として、Arp 220での他のスペクトル線についても検出を狙う試みを行った。しかしながら、検出には至らず、アンモニアの吸収線が比較的検出しやすく重要なスペクトル線であるという認識を強めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Nobeyama 45m Legacy Project : Line Survey2008

    • 著者名/発表者名
      高野秀路
    • 学会等名
      The 10^<th> Asian-Pacific Regional IAU Meeting
    • 発表場所
      Kunming, China
    • 年月日
      2008-08-05

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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