• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

広視野3次元マグネトグラフで太陽大規模爆発現象に迫る

研究課題

研究課題/領域番号 19540244
研究機関国立天文台

研究代表者

花岡 庸一郎  国立天文台, 太陽天体プラズマ研究部, 准教授 (10238040)

研究分担者 一本 潔  国立天文台, 太陽天体プラズマ研究部, 准教授 (70193456)
キーワード太陽物理学 / 太陽表面磁場 / 偏光観測
研究概要

本研究では、大規模爆発現象を起こす源泉となる太陽表面の大規模磁場構造の観測を行うことを目的として、広視野3次元ベクトルマグネトグラフを開発する。本研究の範囲では試作レベルをめざしているため小型のものを予定しているが、それでも磁場の作る偏光を0.0l%オーダーでとらえるきわめて高い感度を持ちながら、広い視野(15'程度、ほぼ太陽半径)と10分程度の時間分解能を両立する、世界に例を見ない装置である。
本年度は以下のような成果を得た。
(1)国立天文台の太陽フレア望遠鏡にて太陽全面のfull-Stokes偏光測定を試験的に行い、光球・彩層それぞれの吸収線で十分な精度を達成することが実証できた。太陽フレア望遠鏡は通常他の目的で使用するため、本研究では別の光学系でのマグネトグラフ立ち上げを予定しているが、この実験で広視野3次元マグネトグラフというコンセプトの実現性を確認することができた。
(2)京都大学飛騨天文台のドームレス望遠鏡の偏光観測において、望遠鏡そのものによって生ずる器械偏光の測定とその補正の方法を確立した。本研究でも器械偏光の補正が必要となるためその基礎技術が必要となるが、この実験により手法を確立することができた。
(3)実際に本研究で使用するための物品の購入ならびに、新規製作が必要となる装置について設計と製作を行った。なお、(1)(2)については学会等で発表済み・発表予定であり、また論文としての出版も予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A new magnetograph system for the observation of the multi-height vector magnctie field of the sun2007

    • 著者名/発表者名
      Hanaoka, Y.
    • 雑誌名

      Advances in Space Research 39

      ページ: 1730-1733

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Performance of Software-Based Solar Adaptive Optics System (Short Note)2007

    • 著者名/発表者名
      Miura, N., et. al.
    • 雑誌名

      Optical Review 14

      ページ: 159-160

    • 査読あり
  • [学会発表] 飛騨ドームレス望遠鏡での高度偏光分光観測2008

    • 著者名/発表者名
      花岡庸一郎
    • 学会等名
      日本天文学会春季年会
    • 発表場所
      国立オリンピック記念青少年総合センター
    • 年月日
      2008-03-25

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi