研究課題/領域番号 |
19540249
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研究機関 | 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
奥田 治之 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 名誉教授 (50025293)
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研究分担者 |
中川 貴雄 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (20202210)
土井 靖生 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (70292844)
祖父江 義明 東京大学, 理学研究科(研究院), 名誉教授 (10022667)
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キーワード | 宇宙物理 / 赤外線天文学 / 気球観測 / 星間物質 / 銀河系構造 / [CII]線 |
研究概要 |
当研究の最終目的は、10数年前に行った気球による遠赤外[CII]線の観測によって得られたデータの内未処理のデータを整理、解析し、銀河系内に含まれる新しい物質層と銀河系の大局構造の研究である。 気球観測で得られた大量のデータは、磁気テープ並びに大型計算機のハードディスクに保存されており、これを読み出し、現在の小型コンピュータによって処理できるフォーマットに変換する必要があった。取得されてから相当年が経過しているため、オリジナルデータの掘り起こし作業は容易ではなく、収納箇所の探索から始めなければならなかった。この作業は当時の研究担当者によってのみ可能であったが、これらの研究担当者は、現在、赤外線衛星AKARIの運用、データ取得、並びにその一時処理に全面的に従事しており多忙を極めている。衛星観測は24時間体制で行われ、その運用、データ解析を行う必要から、気球観測のデータ掘り起こしに十分な時間が割けなかったため、その実行に予想外の日時を要した。現在、全データの抽出を終わり、これらのデータのデータラォーマットの変換まで進めたところである。その結果、これらのデータは一般的なパソコンによる解析処置に供せる形になったので、今後は、計算機処理に習熟した若手研究者の協力を得て本格的なデータ解析の作業に移り、作業の遅れを早急に取り戻して次のステップに進む予定である。 なお、本年度は、データ処理に必要なパソコン並びに関連するソフトウェアー並びに周辺機器の整備を行った。また、現状報告と今後の予定を議論するための小研究会を持った。
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