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2007 年度 実績報告書

赤外線天文衛星あかりで探る宇宙初期の構造形成

研究課題

研究課題/領域番号 19540250
研究機関独立行政法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

松浦 周二  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (10321572)

研究分担者 和田 武彦  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (50312202)
松本 敏雄  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 名誉教授 (60022696)
白旗 麻衣  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, JAXA招聘研究員 (50450713)
キーワード宇宙物理 / 光学赤外線天文学 / 天文
研究概要

本研究は、「あかり」衛星によって近赤外から遠赤外に至る広い波長範囲(2-180μm)における宇宙背景放射の観測を行ない、そのゆらぎの空間スペクトルから宇宙初期の星や銀河などの構造形成を研究することを目的としている。本年度は、「あかり」による観測データの取得に成功するとともに、宇宙背景放射についての情報をえるためのデータ解析ツールの開発と、それを用いた一次データ処理と初期解析とを行なった。宇宙初期に起源をもつ宇宙背景放射を検出するには観測値から前景放射成分を差引く必要があるが、近赤外域においては、「あかり」の優れた空間分解能により、系外銀河の寄与を最小限に抑えることに成功するとともに、最も強い前景成分である黄道光を、その季節変動情報を用いる手法により正確に推定することができた。その結果、これまでになく前景成分の影響が小さい宇宙背景放射の観測値を得ることに成功した。遠赤外域においては、宇宙背景放射に寄与する赤外銀河をこれまでになく暗いものまで個別に分解するとともに、これらを除去した真の背景放射成分の検出に成功した。さらに、本研究の第一目標である宇宙背景放射のゆらぎに関する空間スペクトル解析を、試験的に行なうことができた。これらについての詳細な解析と科学的解釈は来年度に実施する予定であるが、現段階の結果として、近赤外域と遠赤外域ともに、ゆらぎの空間スペクトルがクラスタリングの兆候を示しており、そこから科学目標である天体の構造形成の情報を引き出せることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] AKARI Far-Infrared Source Counts in the Lockman Hole2007

    • 著者名/発表者名
      Shuji Matsuura
    • 雑誌名

      Publications of the Astronomical Society of Japan 59

      ページ: S503-S513

    • 査読あり
  • [学会発表] 「あかり」によるロックマンホールの遠赤外ディープサーベイ(2)2007

    • 著者名/発表者名
      松浦 周二
    • 学会等名
      日本天文学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2007-09-26

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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