研究概要 |
原子核の低エネルギー現象(核構造及び核反応)の統一的記述を目指し,本年度は以下の研究と準備を行った。 1.対相関を考慮に入れた汎用的,実用的有効相互作用の開発現実的な核子間相互作用を現象論的立場から一部修正することにより,半現実的有効相互作用の開発,整備を進めた。特に,原子核の対相関を適切に記述する有効相互作用について検討した。 2,核子,原子核弾性散乱における。リアレンシホメント身,ポテンシャルの影響の定量的評価核子,原子核弾性散乱の光学ポテンシャを現実的な核子間相互作用から微視的に求める際,従来はリアレンジメン卜,ポテシャルを無視していたが,特にCa40原子核を例としてその影響を定量的に評価し,リアレンジメント,ポテンシャルが必ずしも無視できないと,またそれを考慮に入れることにより全断面積,反応面積,微分断面積などが改善されること,吸項収項の再規格化がほぼ不要になることなどを見出した, 3.軸対称変形核に対する自己無撞着平均場計算のためのアルゴリズム及びプログラム開発ガウス関数展開法を用いた,軸対称変形核に対する自己無撞着平均場計算のための新しいアルゴリスム開発した。これにより,半現実的相互作用を用いた平均場計算が可能になる。 4,乱雑位相近による計算めだめのプ百ログラム開発ガウス関数展開法を用いた,二重閉殻核に対する乱雑位相近似計算のためのプログラムを開発した。これにより,半現実的相互作用を用いだ計算を実行し,相互作用と励起エネルギーや強度を結びつけた研究を進めることが可能となる。
|