• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

弦の場の理論の量子論的解析

研究課題

研究課題/領域番号 19540272
研究機関東京大学

研究代表者

加藤 光裕  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80185876)

キーワード弦理論 / 弦の場の理論 / 格子場の理論
研究概要

前年度に引き続き、浅野雅子氏(大阪府立大)とともに、ボゾン弦の場の理論におけるゲージ固定に関する一般的定式化について研究を行った。特に弦場について線形な最も一般化されたゲージ固定条件のもとで、すべてのゴースト数に渡って無矛盾なゲージ固定の仕方を提案し、伝搬関数等のファイマン則の導出、物理的振幅のゲージ不変性等を示した。このゲージは、我々が以前提唱したaゲージや、米国のグループの解析した線形bゲージも内包し、弦の場の理論で知られている中で最も一般の場合にあたる。今後タキオン凝縮問題における様々な解のゲージ同値性や、超弦の場の理論のゲージ固定問題等に対してアプローチする際の基礎的足掛かりを与えるものと考えている。
また、坂本眞人氏(神戸大)、宗博人氏(愛媛大)とともに、格子上の場の理論におけるライプニッツ則について研究を行った。可能な限り一般化された積と差分について、極めて一般的な状況下で、無限フレーバーを導入しない限り、ライプニッツ則が局所性と両立し得ないことを証明した。このことは、超対称性のようにライプニッツ則が重要な役割を果たす対称性について、その実現に大きな制約が課されることを示すと同時に、その解決へ向けて非可換幾何学的実現や行列的表現などの可能性を示唆するなど、大きなインパクトを与えることになる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] General Linear Gauges and Amplitudes in Open String Field Theory2009

    • 著者名/発表者名
      M. Asano and M. Kato
    • 雑誌名

      Nuclear Physics B807

      ページ: 348-372

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Taming the Leibniz Rule on the Lattice2008

    • 著者名/発表者名
      M. Kato, M. Sakamoto and H. So
    • 雑誌名

      JHEP 0805

      ページ: 057

    • 査読あり
  • [学会発表] 弦の場の理論のループ振幅のゲージ依存性2008

    • 著者名/発表者名
      浅野雅子、加藤光裕
    • 学会等名
      日本物理学会2008年秋季大会
    • 発表場所
      山形大学
    • 年月日
      2008-09-23
  • [学会発表] 格子超対称性、ライプニッツ則および結合則2008

    • 著者名/発表者名
      加藤光裕、坂本眞人、宗博人
    • 学会等名
      日本物理学会2008年秋季大会
    • 発表場所
      山形大学
    • 年月日
      2008-09-20

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi