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2007 年度 実績報告書

100万ニュートリノ反応検出によるチャーム粒子解析

研究課題

研究課題/領域番号 19540281
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐藤 修  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 研究員 (20377964)

キーワード素粒子実験 / ニュートリノ / チャーム粒子 / ハイパー核
研究概要

CHORUSの原子核乾板は面積72cm*36cm*厚み790ミクロンの物を36枚を積み重ねたモジュールを単位として、全体で32モジュール、1152枚の標的乾板である。その標的乾板の直下にファイバートテッカーと標的乾板の橋渡し役のインターフェイス乾板がある。本研究は解析反応数を上げるためにインターフェース乾板(32枚)の全面積を全角度でスキャンすることから始まる。
19年度は、名古屋大学F研にてOPERA実験に向けて開発されてきた高速スキャンシステム(SUTS)で薄型フィルムをスキャンしてきた。そこで得られるトラックは位置情報、角度情報、飛跡の濃さの情報をもっている。得られる飛跡候補の中には本物の飛跡のみではなく単なるランダムノイズ的なフェィクトラックも存在する。主なノイズ源は乾板中に存在するランダムフォグ及び環境γ線及びβ線による低エネルギーの電子による飛跡である。スキャンする面積が今までのスキャン(1mm*1mm程度)と比べ物にならないほどの大きさ(10cm*10cmでテスト)になるために確実にノイズを落とす事が重要である。現在のスキャンは乳剤の上面と下面の両方をスキャンして1時闇に25cm2の速度である。そこから吐き出される大量のデータのシグナル/ノイズの分離の解析を行ってきた。その結果ノイズの分離はまだ改良の余地はあるがインターフェース乾板のスキャン/データストレージには充分であることを確認した。本年度、本格的にインターフェイス乾板をスキャンする予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Final results on nu (mu) →nu (tau) oscillation from the CHORUS experiment.2008

    • 著者名/発表者名
      CHORUS Collaboration (E. Eskut, et. al.)
    • 雑誌名

      Nucl. Phys. B793

      ページ: 326-343

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Associated Charm Production in Neutrino-Nucleus Interactions.2007

    • 著者名/発表者名
      CHORUS Collaboration (A. Kayis-Topaksu, et. al.)
    • 雑誌名

      Eur. Phys. J. C52

      ページ: 543-552

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Charged Particle Multiplicities in Charged-Current Neutrino and Anti-Neutrino Nucleus Interactions.2007

    • 著者名/発表者名
      CHORUS Collaboration (A. Kayis-Topaksu, et. al.)
    • 雑誌名

      Eur. Phys. J. C51

      ページ: 775-785

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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