強重力の極限的環境を生み出す「ブラックホール」について、本当に存在するのか、またどのような天体現象を発現しうるのかについて研究する。様々な天体観測からブラックホール"候補"の存在は指摘されている。しかしそれらは、いまだ"ブラックホールの時空構造"の解明に迫るものではない。強重力下の時空構造の解明は、一般相対論の検証とも関連し、天文学と物理学の両面において重要なテーマである。 そこで、ブラックホールの周り時空情報を得るため、ブラックホール近傍での高エネルギー輻射の生成について研究する。特に、ブラックホールへの磁気流体流中に生じる衝撃波についての理論モデルを構築し、その形成の条件等について明らかにする。
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