研究課題
(a) 3次元Yang-Mills理論の解析的手法の開発と4次元Yang-Mills理論のdeconstruction3次元Yang-Mills理論においては、Karabali-Nair変数と呼ばれるゲージ不変で局所的な変数が存在することが知られている。我々はこの変数について、有限くりこみ項を取り入れたeffective Hamiltonianの方法を新たに提唱し、すべての量が代数的かつ有限に計算できることを示した。我々のこの方法はきわめて強力で、これにより、様々な物質場が結合した3次元Yang-Mills理論を解析的に解くことが可能になりつつある。この手法はさらに4次元Yang-Mills理論をdeconstructするのに適用することが期待される。現在、格子ゲージ理論によって計算された4次元Yang-Millsの諸量が正しく再現されるかどうかを調べている。これに成功すれば、あとは、超対称化とAdS/CFT対応を用いることで、AdS背景における超弦理論を解析的に扱う枠組みを構成することが可能になるものと思われる。(b)非臨界弦の場の理論矢彦沢氏や入江氏との共同研究によって構築した『c<1における(超対称的)非臨界弦の場の理論』を、2種類以上の自由フェルミオンを導入することで、cが1以上の場合に拡張できるか調べた。スペクトルの計算が可能になりつつある。
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Progress of String Theory and Quantum Field Theory at Osaka City University (December 7-10,
素粒子論研究