研究課題/領域番号 |
19540292
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
板橋 隆久 大阪大学, 大学院・理学研究科, 特任研究員 (20112071)
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研究分担者 |
佐藤 朗 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教 (40362610)
久野 良孝 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30170020)
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キーワード | ミューオン / エネルギー幅圧縮 / アルファー粒子 / 高周波加速 / FFAG / 位相空間回転 |
研究概要 |
1)241Am 標準線源からのアルファ粒子及びコリメータからなる粒子発生装置、及び高加速勾配の加速装置を用いて、粒子検出器の試験を行い約20KeVの分解能で測定が可能であることが判明した。但し高電圧加速では放電などの影響で測定が不能であり、その対策が必要である。 2)標準線源からのアルファ粒子のエネルギーを減速するため、二種類の薄膜の性能を比較した。有機薄膜とアルミニウム薄膜では前者が一様性などの利点があるものの、再現性の点が問題となっておりさらに検討を要する。 3)パルス化粒子発生装置の基本設計をおこない、コリメータ、電極、高周波電圧導入部,などの製作、組み立てを行った。 4)パルス化粒子発生装置及び粒子入射真空箱を6セクターリングヘ装着するための基本的な検討を行った。セクター磁石中央部及び直線部に設置することが決定された。 5)粒子入射真空箱の基本設計にもとづいて、SMZ1200を発注し製作を行った。 6)位相空間回転によるエネルギー幅圧縮について現有6-セクターリングでの実験の可能性をシミュレーションをもとに検討を行い、アクセプタンスは小さいが可能であるとの結論を得た。 7)粒子位置の検出のための診断装置を開発した。2〜3mmの分解能で測定が可能となった。 8)時間幅の測定のための検出器系の開発を開始した。 9)装置全体の運転ののちこれらの測定器を導入してエネルギー幅圧縮の測定が可能であるとの見通しが得られた。
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