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1.回転磁場星の半衡解
重力崩壊の数値シミュレーションは、原始中性子星の磁場がトロイダル磁場支配的なものになることを予想している。しかし、これまで相対論的な磁場星の平衡解はポロイダル磁場が支配的な解だけが得られていた。そこで、トロイダル磁揚だけを持つ平衡解を求めるための定式を行い、得られた基礎方程式を解くための数値コードの開発を行った。得られたコードを用いてトロイダル磁場だけを持つ平衡解を求めその性質を調べた。結果はphysical review D誌に投稿済である。
2.磁場星の安定性.
1.で得られた平衡解の安定性を数値相対論のコードを用いて、解析した。解析の結果、トロイダル磁場だけを持つ星は、磁気浮力によって特定の磁場分布を持たない場合、不安定になることを確認した。不安定な磁場分布は、磁気浮力によって対流が発生し、安定な磁場分布に再分配されることがわかった。
また、回転の効果によって、磁気浮力による不安定性は簡単に安定化されることも分かった。
以上の結果は軸対称を仮定しているが、現在、対称性が無い場合の計算を準備中である。また、安定性の結果はphysical review D誌に投稿済である。
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