本研究課題は、フラーレンに内包した核種の半減期変化を調べる準備段階として、効率的な内包フラーレンの生成法の開発を目的とした。まず、イオン注入法による内包フラーレンの生成量の向上のために、ターゲットに逆電圧をかけてイオンの減速が可能なエネルギー可変型イオン注入装置を開発した。そして、この装置を用いて注入エネルギーを5-15keVと変化をさせたときの133Xe内包フラーレンの生成率の注入エネルギー依存性を調べた。結果として、注入エネルギーの減少とともに133Xe内包フラーレンの生成率が上昇することが明らかとなった。
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