研究課題
エネルギー回収リニアック(ERL)を用いた超高輝度放射光源を実現するためには、電子銃で発生する超低エミッタンスの電子ビームの品質を損なわずにビームを加速し放射光を利用する周回部に導くことが極めて重要である。本研究チマムでは、そのためのビーム力学上の課題について、理論およびシミュレーションを用いた研究を平成19年度に行った。主として、(1)超伝導空洞の高次モードの励起によるビーム不安定性の予測とその対策について、(2)真空ダクトの持つ抵抗によって発生するビーム不安定性の研究、(3)ビームにたよる残留ガスのイオン化によってビームパイプ内に発生するイオンが補獲される現象に関する研究、(4)バンチを圧縮する際に問題となるコヒーレント放射光(CSR)の影響に関する研究、に関して取り組み、成果を得た。また、大型ERL光源を建設するための試験を行う加速器(コンパクトERL)のラティス、ビーム力学上の諸問題について研究を行い、その成果を「コンパクトERLの設計研究」(KEK Report2007-7)にまとめた。これらの成果により、ERL放射光源を建設するために有用な知見が既に得られて始めており、平成20年度にはこれらの研究をきらに発展させる予定である。
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Infrared Physics & Technology 51
ページ: 386-389
Proceedings of Particle Accelerator Conference 07(PAC07), Albuquerque, U.S.A.June25-29, 2007.
ページ: 1016-1018
ページ: 1010-1012
Proceedings of Particle Accelerator Conference 07(PAC07), Albuquerque, U.S.A.,June25-29, 2007.
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http://pfww.kek.jp/ERLoffice/detabase/publications.html