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2007 年度 実績報告書

金属ナノ粒子を用いたナノコンポジットの空間制御による非線形光応答の増大化

研究課題

研究課題/領域番号 19540336
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

濱中 泰  名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20280703)

キーワード非線形光学材料 / 金属ナノ粒子 / プラズモニクス / フオトニック結晶
研究概要

1.金属ナノ粒子を透明ホリマーに分散した薄膜からなる多層構造により,金属ナノ粒子の空間分布を任意に制御した金属ナノ粒子コンポジット構造を作製するために必要となる以下の基礎技術を確立した。(1)直径2nmの単分散銀ナノ粒子を化学的に合成する方法(2)膜厚が最小で20nmの平坦なポリマー薄膜を基板上に多層に堆積する方法。(3)既存のポリマー薄膜上に,既存の薄膜を変質、損傷させることなくポリマー薄膜を堆積する方法。(4)分布密度をコントロールして銀ナノ粒子を均一に分散したポリマー薄膜の膜厚をコントロールして基板上に堆積する方法。
ここで確立した作製技術と得られた製膜条件に基づき,空間制御構造を有するナノコンポジットの第1段階として,銀ナノ粒子を非腺形光学媒質とする1次元フォトニック結晶構造を設計・製作した。構造および光学特性の評価をおこない,設計した構造を有し,光学応答を示す構造体であることを確認した。
2.3次非線形感受率の実部と虚部を独立に評価するため,Z-スキャン法の測定システムを組み立てた,波長可変ナノ秒レーザーを光源に用い,可視光の波長領域で3次非線形感受率の波長依存性を評価することが可能な仕様とした。
3.上記1.で試作した1次元フォトニック結晶構造の3次非線形光学特性を上記2.で開発した装置を用いて評価した。銀ナノ粒子の表面プラズモン共鳴に起因する光学非線形性が,フォトニックバンドのバンド端効果により増強されることを見出した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 金属ナノ粒子分散系フォトニック結晶の光学非線形性2008

    • 著者名/発表者名
      濱中 泰
    • 学会等名
      日本物理学会第63回年次大会
    • 発表場所
      近畿大学本部キャンパス
    • 年月日
      2008-03-26
  • [学会発表] 金属ナノ粒子複合系の光学非線形性2008

    • 著者名/発表者名
      濱中 泰
    • 学会等名
      レーザー学会学術講演会第28回年次大会(招待講演)
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2008-01-31
  • [学会発表] 金属ナノ粒子を分散させた高分子多層膜の作製と光学特性の評価2007

    • 著者名/発表者名
      濱中 泰
    • 学会等名
      日本物理学会第62回年次大会
    • 発表場所
      北海道大学札幌キャンパス
    • 年月日
      2007-09-23

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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