RMnO_3(R:希土類イオン)はRのイオン半径の減少に伴い、基底状態の磁気構造はA型反強磁性(R = La-Eu)からスパイラル反強磁性(R = Gd-Dy)へと転移する。スパイラル反強磁性相においては自発電気分極が生じ、巨大電気磁気応答が観測されている。この電気磁気効果を利用することで新しい電子材料の開発が期待されている。しかし、RMnO_3においては磁場による自発電気分極制御は報告されているが、電場による自発磁化制御はまだ実現していない。本研究では、電場による磁化制御の実現を目指し、弱強磁性成分を持つA型反強磁性常誘電相とスパイラル反強磁性強誘電相の相境界に位置するEu_0.8Y_0.2MnO_3に注目し研究を行った。
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